消費税10%の前に何をすればいいか考えている方へ
消費税増税時期は、2015年10月から2017年4月に先送りされました。しかし、増税前に慌てて動くと損をします。今から計画的に物事を進めるのが大切です。
今回は消費税10%増税前に購入するのがお得なものをご紹介いたします。
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消費税10%増税前に購入するのがお得なもの7選
その1:住宅(ローンの利息に注意しましょう)
増税前に買った方が得なものというと、やはり人生で高額をはたく家が思い浮かびますよね。
家は本当に増税前に買った方が良いのでしょうか?
一括で買える場合やすでにたくさんの頭金が貯まっている場合は、増税前に買った方がお得です。
しかし、家の場合はローンを組んで買う方が多いですよね。ローンを組む場合利息があるので注意が必要です。
当然ローンの額が多い方が、払う利息が多くなります。
3500万の物件を頭金0円で買うよりも、頭金500万を出して買う方が支払う利息が少なくなります。
表1:3500万の物件のローン計算
元利均等払いで金利が1.2%、30年ローン・ボーナス払いナシの場合
総返済額 |
支払利子額 |
利息の差額 |
|
頭金0円 |
¥41,694,294 |
¥6,694,294 |
(頭金0円との差) |
頭金100万円 |
¥40,503,071 |
¥6,503,071 |
¥191,223 |
頭金200万円 |
¥39,311,807 |
¥6,311,807 |
¥382,487 |
頭金300万円 |
¥38,120,537 |
¥6,120,537 |
¥573,757 |
頭金500万円 |
¥35,737,974 |
¥5,737,974 |
¥956,320 |
それから、消費税は土地代にはかからず建物代のみにかかります。
上記の表の3,500万のうち、建物代が1,500万だった場合、8%だと120万、10%だと150万の税金がかかります。その差は30万。
その他仲介手数料やローン融資の手数料、引っ越し費用なども税金がかかりますし、金利も変動を選ぶか固定にするかなどによっても変わりますが、今回の例だと単純に頭金200万円を貯めて増税後に買った方が利息分お得ということになるのです。
ただし、上記は本当に単純な計算です。
今高い家賃を払っているのなら、頭金0円で住宅を購入してローンを払い、その後計画的に繰り上げ返済をしていく方がお得な場合もあります。
もちろん仲介手数料など手続に現金が必要ですし、中古をリフォームして購入する予定の方はリフォームローン金利が高いので、多少の蓄えが必要なのは言うまでもありません。
そして、高い買い物なので、慌てて決めると長期的に損をする場合もあります。
消費税増税前は駆け込み需要があります。2014年に8%に上がった時にも駆け込み需要がありました。供給よりも需要が多くなれば良い物件が少なくなりますし、買い手が多いと業者の値引きも難しくなります。
駆け込み需要に合わせて工期を合わせるような不良物件だってあり得ますし、その逆で建築業界の人手不足で注文住宅の工期が遅れる可能性も大です。
増税前の価格で注文住宅を建てるには、増税の6か月前までに請負契約を済ませていなければならないのですが、特に今回はオリンピックとかぶって人手不足が予想されるので、請負までの打ち合わせに時間がかかる場合もありますし、工期が遅れて家具を買う時に増税されている場合もあります。
注文住宅を建てる方は余裕を持ってハウスメーカーと打合せをする必要があるかもしれません。
また前回の増税時は買い控えを防ぐために新たな住宅ローン減税や住まい給付金などを政府が発表しました。今回も似たような措置があるのではないかと思われます。
車にしろ家にしろ、増税前だからとか後だからとかに惑わされず、しっかり計画を立てて購入することが大切です。
住宅ローンの試算はネットで簡単に出来ますので、住宅の購入を考えている方は是非活用してみてください!
その2:新車
車は基本的に増税前の買い替えがお得です。
車は消費税の他に取得税や重量税があるので、それらが大幅に減税すれば消費税増税後でも支払額が減るケースがあり得ますが、本体の価格はそれほど大幅に割引になるものではありません。
それから車は日々進化しています。
新しい車の方が燃費が良い場合が多いので、増税後のガソリンの値上がりを考えると燃費の良い車に乗り換えた方がお得です。
ただし、住宅と一緒で税金が上がるからと無理やりローンを組んで買う場合は、ある程度お金を貯めてから増税後に買った方がお得なケースが多いです。
車の買い替えを検討している方は、今のうちから貯めておいて、増税前に一括で買えるようにしましょう。
その3:冷蔵庫やエアコンなど、高額で値崩れしない家電
次にお金がかかるものと言えば、家電ですよね。
家電を買い替えるときの基準は「高額で値崩れしにくい物」です。
消費税が2%上がっても、本体価格が下がってしまえば増税後の方が安く買えますよね。10万円の物を買う場合8%で108,000円なのですから、増税後に1,818円以上値下がりすると増税後の方が得になります。
パソコンやタブレットなど、新しい機種がすぐに出てしまうようなものは増税前に慌てて買わなくても「型落ち品」としてすぐに値引きがありますし、数万程度のものであればそもそも差額が少ないので、増税後のキャンペーンなどを狙って買った方がお得です。
表2:増税前と増税後の本体価格の差
税込価格 |
本体価格 |
差額 |
|
8% |
10% |
||
税込 54,000円 |
¥50,000 |
¥49,091 |
¥909 |
税込 108,000円 |
¥100,000 |
¥98,182 |
¥1,818 |
税込 216,000円 |
¥200,000 |
¥196,364 |
¥3,636 |
税込 324,000円 |
¥300,000 |
¥294,546 |
¥5,454 |
狙うのは比較的値崩れしにくい冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電です。
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その4:記念品のプレゼント
増税後に記念日のアクセサリーやブランド物のバッグなどを買う予定がある場合、増税前に買ってしまった方がお得です。
貴金属やブランド品は大幅に値崩れしにくいですし、長くとっておけるものだからです。
「増税前に」と、ご主人や彼氏にアクセサリーをねだるのも手かもしれませんね!
ただし、いくら安いからといって、ずいぶん先の記念日のものを買うのは避けましょう。
ひょっとしたら本人からリクエストがあるかもしれませんし、今のサイズで指輪を買ったら半年後に入らなくなったなんて事例もあるかもしれません!
恋人同士は別れのリスクもあります。万が一使わなくても売ることができますが、それだったら最初から買わない方が得ですので、確実に渡せるものだけを買いましょう。
その5:家族旅行やレジャー・結婚式
旅行や冠婚葬祭もお金がかかるものですよね。家族旅行や帰省に十万単位かかったりしている家も多いと思います。
出張などの予定がある場合、増税前にチケットを手配すれば増税前の金額で購入できます。
家族旅行や帰省などは増税前ギリギリに出発するよう計画するのをお勧めします。増税後はしばらく行かなくても済みますし、交通費や宿泊費だけじゃなく、お土産代や食事代なども節約できます。
同じように見る予定がある映画の前売り券なども、増税前に買った方が少しだけお得です。
結婚式は冠婚葬祭で唯一計画的にすすめられるものです。100万単位でお金が飛んでいくのですから、少しでも安くしたり招待客に還元出来た方が良いですよね。
結婚式のお金だけではなく、指輪や新婚旅行なども含めると本当にたくさんの出費があるので、結婚を考えている方は思い切っていますぐプロポーズです!
その6:欲しいものをカードで一括払いする
その2でパソコンなどは慌てて買わずとも良いと書きましたが、今すぐ欲しい場合は増税前に買ってしまってOKです。
増税前に買えば、いくら支払が増税後でも価格は購入時のものなので、いずれ買うもの・必要なものは増税前に買ってしまった方がお得なのです。
カードで買うなら通常一括払いかボーナス一括払いです。
分割払いやリボ払いにすると金利が高いので、増税後にお金を貯めてから買った方が性能が良くて安いものを買える可能性があります。
カードで通常の一括払いやボーナス一括払いは基本的に手数料はかかりません。さらにポイントもつくし、得することが多いのです。
ただし、注意する点がいくつかあります。
増税後に買い控えをされるとカード会社も困るので、増税後にオトクなポイントキャンペーンなどを行うことがあります。自分のカードをしっかりチェックしてお得な使い方を選びましょう。
同じようにお店も増税後にセールを行う場合もあります。たくさん欲しいからと洋服などを買い込んで、後で半額セールの札を見てガッカリするなんて嫌ですよね。「セールにならないもの」「本当に必要で長く使えるモノ」を買わないと損をしてしまいます。
そして、一番大事なことは「ご利用は計画的に」です!増税前だからあれもこれもと慌てて買いすぎて、支払日にカツカツになってしまった……なんてことのないように気をつけましょう!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
いくら増税前だからと言って、無駄な買いだめをすると損をします。計画的に・値崩れしないものや長く使えるものを厳選するのがお得です!
以上「消費税10%増税前に購入するのがお得なもの」をお届けいたしました。最後までお読みいただきありがとうございます。
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