お金を貯める方法をお考えの方へ
お金を貯める方法で真っ先に思い浮かぶのが、銀行での預金ではないでしょうか。しかし、銀行だけではなく生命保険を使ってお金を貯める方法があります。
今回は、生命保険を利用してお金を貯める5つの方法をお届けします。
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預金よりもお得!生命保険を利用してお金を貯める5つの方法
その1:終身保険でお金を貯めることができます。
終身保険
終身保険は、保障が一生涯続くタイプの保険です。
被保険者が死亡したり、高度障害になった場合には、死亡保険金が支払われます。
そのため、満期保険金はありませんが、保険を途中で解約した場合に契約者に払い戻されるお金、「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」が多く、この解約返戻金がお金を貯める役割になります。
例① 【契約者:50歳・男性/一時払い保険料:1,000万円/予定利率:1.00%】
経過年数 | 年齢 | 解約返戻金額 |
1年 | 51歳 | 9,776,000円 |
2年 | 52歳 | 9,853,000円 |
3年 | 53歳 | 9,930,000円 |
4年 | 54歳 | 10,009,000円 |
5年 | 55歳 | 10,088,000円 |
6年 | 56歳 | 10,151,000円 |
10年 | 60歳 | 10,408,000円 |
例①では、ある生命保険会社の終身保険のプランの抜粋と、解約返戻金についてまとめています。
50歳の男性が1,000万円を一括で終身保険の契約に支払った場合、解約返戻金は1年~3年経過するまでは、契約時に支払った1,000万円を下回りますが、4年目の解約では9,000円のプラス、5年目の解約では88,000円のプラス…20年目の解約では408,000円のプラスとなります。
同じ金額の1,000万円を、メガバンクでは標準となる金利0.170%の10年定期預金に入れた場合では、10年後の満期時に150,000円のプラスになります。
このように終身保険は高い貯蓄性を持っていると言えます。
その2:養老保険でお金を貯めることができます。
養老保険
養老保険は、被保険者が一定の期間内に死亡したり、高度障害になった場合には死亡保険金が支払われ、満期時に生存している場合には満期保険金を受け取ることができます。
養老保険では、満期保険金がお金を貯める役割になります。
例②【契約者:30歳・男性/月払い保険料:28,490円/保険金額:1,000万円/30年満期】
例②は、ある生命保険会社の養老保険のプランを抜粋しています。
月々28,490円を30年間支払い、満期を迎える30年後に生存していた場合は、満期保険金の1,000万円を受け取ることができます。
このプランで支払う保険料の総額は、28,490円×12か月×30年間=10,256,400円ですので、1,000万円を貯めるために、30年間で約26万円のマイナス、ひと月あたりに換算すると約712円のマイナスが生じます。このマイナス分を、万一の際に備える安心料として受け取れるかどうかは、各自の判断によると言えます。
その3:学資(こども)保険でお金を貯めることができます。
学資(こども)保険
学資保険は、子どもの進学に合わせてお祝い金や、満期に満期保険金を受け取ることができます。学資保険では、契約者が親、被保険者は子どもになります。
契約者である親が死亡したり、高度障害や所定の病気にかかった場合には、それ以降の保険料の支払いは免除され、進学に合わせたお祝い金や満期保険金は契約通りに支払われます。
学資保険では、お祝い金や満期保険金がお金を貯める役割になります。
例③【契約者:30歳・男性/月払い保険料:11,067円/
お祝い金の種類 | 金額 |
小学校入学祝い | 20万円 |
中学校入学祝い | 30万円 |
高校入学祝い | 50万円 |
大学入学祝い | 100万円 |
例③では、ある生命保険会社の学資保険のプランの抜粋と、お祝い金についてまとめています。
このプランで受け取るお祝い金の総額は、20万円+30万円+50万円+100万円=200万円です。これに対して支払う保険料の総額は、11,067円×12か月×18年間=2,390,472円ですので、200万円を受け取るために、18年間で約24万円のマイナス、ひと月あたりに換算すると約1,808円のマイナスが生じます。
ここでは、貯蓄の役割を持つお祝い金に焦点を当てていますが、学資保険は万一の際に備えて、生命保険各社が手厚い補償を打ち出しています。お子さんがいらっしゃる方は、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
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その4:個人年金でお金を貯めることができます。
個人年金
個人年金は、契約時に決めた一定の年齢に達すると、年金を受け取ることができます。
安定した収入が少なくなる老後の生活に向けて、保険料を積み立てていきます。契約時に決めた一定の年齢までに死亡した場合には、所定の死亡保険金が支払われることが一般的です。
例④【契約者:31歳女性/月払い保険料:12,012円/年金開始年齢:65歳】
経過年数 | 年齢 | 累計保険料 | 解約返戻金 |
1年 | 32歳 | 144,000円 | 44,000円 |
2年 | 33歳 | 288,000円 | 180,000円 |
10年 | 41歳 | 1,441,000円 | 1,349,000円 |
11年 | 42歳 | 1,585,000円 | 1,496,000円 |
18年 | 49歳 | 2,594,000円 | 2,596,000円 |
19年 | 50歳 | 2,738,000円 | 2,763,000円 |
34年 | 65歳 | 4,900,000円 | 5,635,000円 |
例④では、ある生命保険会社の個人年金のプランを抜粋し、年金開始となる65歳までの累計保険料(支払ってきた保険料の総額)と解約返戻金についてまとめています。
このプランでは、契約開始から18年後に支払った保険料を解約返戻金が上回ります。
65歳になると解約返戻金と同額の5,635,000円を、決められた期間内で年金として毎月受け取っていきます。年金受け取り期間は5年、10年、15年が一般的です。
65歳まで解約しなければ、支払う保険料に対し5,635,000円-4,900,000円=735,000円のプラスが出ます。
また、個人年金では受給開始年齢を遅くすることで、受け取る金額が増額されることもあります。個人年金では、解約返戻金が累計保険料を上回るまで長期間を要しますが、これをクリアできるのであれば、高い貯蓄性を持っていると言えます。
その5:外貨建て保険でお金が貯まります。
外貨建て保険
外貨建て保険では、「日本円」ではなく、海外の通貨である「外貨」を使って保険料を支払ったり、解約返戻金や満期保険金を受け取ります。そのため、為替相場の変動による価格変動のリスク、「為替リスク」があります。しかし、為替リスクを背負わなければならない反面、日本円より高い金利で運用されるため、お金を効率的に貯めることができます。
例⑤【契約者:35歳・男性/月払い保険料:US$176.20/保険料払込期間:60歳まで】
経過年数 | 年齢 | 累計保険料 | 解約返戻金額 |
3年 | 38歳 | US$6,343.20 | US$3,890.00 |
5年 | 40歳 | US$10,572.00 | US$7,760.00 |
10年 | 45歳 | US$21,144.00 | US$18,250.00 |
15年 | 50歳 | US$31,760.00 | US$29,170.00 |
20年 | 55歳 | US$42,288.00 | US$41,440.00 |
25年 | 60歳 | US$52,860.00 | US$55,350.00 |
例⑤では、ある生命保険会社の米ドル建て終身保険のプランを抜粋し、60歳までの累計保険料(支払ってきた保険料の総額)と解約返戻金についてまとめています。
このプランは外貨建てではありますが終身保険ですので、お金を貯める役割は例①と同じく解約返戻金になります。
外貨建て保険では、保険会社と契約者のお金のやり取りは全て外貨で行われるため、その金額を円換算して支払います。そのため、このプランでは、1ドル=120円の場合には、170.20米ドル×120円=20,424円、1ドル=130円の場合は、170.20米ドル×120円=22,126円を月払い保険料として支払います。月払いでは、毎月支払う保険料が変動します。
また、60歳で解約返戻金を受け取る際も、1ドル=120円の場合は、55,350米ドル×120円=6,642,000円、1ドル=130円の場合は、55,350米ドル×130円=7,195,500と為替相場の影響を受けます。このように、外貨建て保険は保険、貯蓄、投資の3つの役割を持つ保険と言えます。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
銀行の預金だけではなく、生命保険を使って保険の安心を得ながら、お金を貯めてみてはいかがでしょうか。
今回は、「預金よりもお得!生命保険を利用してお金を貯める5つの方法」をお届け致しました。最後までお読みいただきありがとうございます。
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