投資のリスクを減らしたい方へ
投資にはお金を増やせるメリットがありますが、リスクを背負うデメリットもあります。
今回は、投資のリスクを減らす4つのポイントをお届けします。
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投資のリスクを減らす4つのポイント
その1:投資の経験を積みながら進めていきましょう。
投資ではリスクとリターンは比例関係にあります。リスクが高い商品は収益も高く、リスクの低い商品は収益も低くなります。
投資のリスクを減らすためには、リスクの高い商品から始めるのではなく、勉強や経験を積みながら、少しずつステップアップすることが大切です。
楽しめる範囲の金額を使って、繰り返し経験を積みながら、リスクの高い商品にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【表】主な金融商品のリスクと収益の相関関係
その2:複数の銘柄に投資しましょう。
投資の世界では、性格の異なる複数の銘柄や金融商品に投資することを、「ポートフォリオ」や「分散投資」と呼んでいます。
例えば、A自動車株式会社の株式だけに投資するのではなく、A自動車株式会社の株式とB商事株式会社の株式…と言うように、複数の銘柄に分散した投資を行うことや、投資資金を「国内債券と国内株式」のように、複数の金融商品を組み合わせて運用することを言います。
ポートフォリオ・分散投資で安定した運用を行いリスクを減らすためには、「異なる値動きをする銘柄、金融資産を選ぶこと」が大切です。
投資の世界では、このことを理解するために、「一つのカゴに卵を入れるな」と言う例え話が有名です。一つのカゴだけに卵を入れて転んだ場合は、全ての卵が割れてしまいますが、複数のカゴに卵を入れて転んだ場合は、転んだ時に持っていたカゴの卵は割れてしまいますが、残りのカゴに入れた卵は無事です。
このように、景気や金利、為替、株価は連動して動きますので、同じ値動きをする銘柄や金融商品を選んでしまうと、リスクが生じた際に大きな損失が生まれてしまいます。
その3「ドル・コスト平均法」について知りましょう。
投資信託や外貨預金等、金融商品は毎日価格が変動します。
そのため、一度に大量の資金を使って投資をしてしまうと、価格が下がってしまった時に元本割れしてしまうリスクがあります。このようなリスクを減らすために「ドル・コスト平均法」をご紹介します。
ドル・コスト平均法とは、定期的に「一定金額分」を買い足していくことを言います。
投資信託では、取引を行う際の単位を「口数」、値段のことを「基準価額」と呼びますが、基準価額が毎日変動することを念頭に、「毎月決まった金額分を購入する」場合と、「毎月決まった口数分を購入する」場合を比較して、定期的に一定金額分を買い足す効果を確認しましょう。
【毎月決まった金額分を購入する場合】※1口=1円で計算
1カ月目 | 2カ月目 | 3カ月目 | 4カ月目 | 5カ月目 | 合計 | |
基準価額 | 10,000円 | 7,000円 | 11,000円 | 8,000円 | 12,000円 | |
購入口数 | 10,000口 | 14,286口 | 9,091口 | 12,500口 | 8,333口 | 54,210口 |
購入金額 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 50,000円 |
基準価額は日々変化していきますが、毎月決まった金額「10,000円」ずつを購入していくと、5カ月間の合計口数は54,210口になります。
比較しやすいように10,000口あたりの購入金額を計算してみると、50,000÷54,210×10,000=9,223円になります。
【毎月決まった口数分を購入する場合】※1口=1円で計算
1カ月目 | 2カ月目 | 3カ月目 | 4カ月目 | 5カ月目 | 合計 | |
基準価額 | 10,000円 | 7,000円 | 11,000円 | 8,000円 | 12,000円 | |
購入口数 | 10,000口 | 10,000口 | 10,000口 | 10,000口 | 10,000口 | 50,000口 |
購入金額 | 10,000円 | 7,000円 | 11,000円 | 8,000円 | 12,000円 | 48,000円 |
毎月決まった口数「10,000口」ずつを購入していくと、5カ月間の合計口数は50,000口になり、10,000口あたりの購入金額は、48,000÷50,000×10,000=9,600円です。
比較の結果、「毎月決まった金額分を購入する」方が平均して安く購入できることが分かります。
上記の比較は一例であり、実際の値動きを表すものではありませんが、一度に大量の資金を使って投資するのではなく、定期的に一定金額分を買い足す投資方法が、リスクも少なく、平均購入価格が抑えられることが分かります。
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その4:投資は長い目で見ることも必要です。
投資で短期間に利益を出すためには、「FX」と呼ばれる外国の通貨を売買してその差益を得る金融商品や、株式の「デイトレード」と呼ばれる一日に複数回やり取りする手法等をとることになります。しかし、これらの投資方法はその1でもご紹介したようにリスクが高く、大きな損失を被る可能性が高いと言われています。
そこで、必要な資金を貯めるために、短期間ではなく長い目で見て投資を行うことがリスク減らすポイントになります。そのためには、ご自身のマネープランを立て、早い時期から計画的な投資を始めるが大切です。
【2,000万円を積み立てたい場合】 ※金利1%、1年複利の場合
かかる年数 | 毎月積み立てる金額 |
40年間 | 33,900円 |
30年間 | 47,600円 |
20年間 | 75,200円 |
このように、かける年数が長いほど無理のない金額で冷静な投資ができるのではないでしょうか。
また、投資では購入した時の価格よりも、価格が下がる元本割れを経験してしまう可能性も出てきますが、長い目で見てその商品を手放さずにいた場合、価格が回復する可能性もあります。元本が保証されない金融商品を購入する際は、長い目で見た投資を行えるかどうか良く検討してみてはいかがでしょうか。
元本が戻ってくる金融商品 | 元本が保証されない金融商品 |
・普通預金
・定期預金 ・国債 ・社債 |
・株式
・投資信託 ・FX ・海外債券 ・外貨預金 ・金 |
あとがき
いかがでしたでしょうか?
投資を始める前には、気になる金融商品にどのようなリスクがあるのかを理解することが大切です。
以上、「投資のリスクを減らす4つのポイント」をお届け致しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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