消費税増税で気をつけておきたい4つのポイント

消費税増税で気をつけておきたい4つのポイント

2017年(平成29年)4月1日から消費税率10%がスタートします。
5%から8%への増税で経験したことを踏まえて、今回は、消費税増税で気をつけておきたい4つのポイントをお届けします。

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消費税増税で気をつけておきたい4つのポイント

 

その1:家計に与える消費税増税の影響を理解しましょう。


消費税率8%から10%への増税で、家計にどのような影響があるのか確認してみましょう。

【1か月の消費支出が19万6,000円程度の家庭の場合】

支出項目 消費税8 消費税10
家具費 6,915円 7,043円
水・光熱費 17,556円 17,881円
交通・通信費 24,904円 25,365円
食費 51,916円 52,924円
被服費 6,730円 6,855円
教養・娯楽費 20,580円 20,961円
その他 41,983円 42,761円
住居・教育・医療費 29,936円 29,936円
支出合計 200,520円 203,726円

(Yahooニュース 花輪陽子さんの記事より作成)

上の表は、1か月に196,000円程度を消費する家庭の支出項目を、消費税率8%の場合と10%の場合で消費税込みの金額を記載しています。
それぞれの支出合計の差を計算すると、203,726円-200,520円=3,206円となり、1か月あたり3,206円、年間38,472円、消費税の負担が増えることが分かります。この負担増に対して各家庭で対策をとる必要があります。

 

その2:消費税増税の影響を受けない商品を確認しましょう。


消費税増税で気をつけておきたい4つのポイント2

先ほどの表では、住居・教育・医療費の項目は、消費税増税の影響を受けず、ともに29,936円になっています。
消費税は、国内の事業者が提供する商品の販売やサービス対して課される税金ですが、課税の対象としてなじまないものや、社会政策的配慮から、消費税の課せられない非課税取引が定められています。
どのような商品やサービスが非課税取引に該当するのか下の表で確認しましょう。

主な非課税取引
・切手

・商品券

・プリペイドカード

・学校教育法に規定されている各種学校の授業料、入学検定料、入学金

・家賃、住宅ローン

・生命保険料、損害保険料、医療保険料等の保険料

・預貯金、債券、株式、投資信託等の金融商品

・出産費用、葬儀費用

・健康保険の対象となる医療費

これらの商品は消費税増税の影響を受けないため、増税前に買い込む必要はありませんので注意しましょう。

 

その3:経過措置について理解しましょう。


消費税率5%から8%への増税では経過措置がとられました。10%への増税でも経過措置をとることが決められており、増税対策の大切なポイントになりますのでご紹介します。

経過措置とは、経過措置が設けられている商品やサービスに対しては、2017年4月1日以降も現行の8%の消費税が適用されることを言います。主な経過措置では、2017年4月1日の半年前、2016年10月1日を「指定日」として、指定日の前日2016年9月30日までに契約を結ぶ必要があります。ただし、中には例外もありますので注意しましょう。

経過措置の例【消費税率8%適用】
◇結婚式

2017年4月1日以降の結婚式を「指定日」までに契約する場合

◇旅客運賃(通勤定期や航空券、新幹線のチケット等)

(例)2017年4月1日以降の通勤定期を3月中に購入する場合

◇クレジットカード決済

クレジットカードを2017年3月中に利用し、引落しが4月以降の場合

◇書籍の年間購読

書籍の年間購読を「指定日」までに契約し、2017年3月31日までに支払う場合

◇美術館、遊園地、コンサート、映画等の入場料金

(例)2017年4月公開の映画の前売り券を、3月中に購入する場合

(例)2017年4月公開の映画の前売り券を、3月中に購入する場合

このように、増税後に使用する商品に経過措置が適用されないか注意して、計画的に購入しましょう。
また、商品が手元に届くまでに時間がかかるネットショッピングでも注意が必要です。
2017年3月中に注文した場合でも、「商品の発送」が4月1日以降になると、消費税率10%が適用されます。ネットショッピングの利用では、商品の発送時期に注意しましょう。

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その4:消費税増税の前に買うべきものを考えましょう。


2014年4月、消費税率が5%から8%に増税され、増税前は「駆け込み消費」で盛り上がりました。前回の増税を参考に、経過措置が設けられていない商品やサービスの中で買うべきものをご紹介します。

◇エコカー

自動車は消費税が10%になった時点で、自動車取得税3%が廃止されるため、「駆け込み消費」の必要はないと言えます。ただし、エコカーについては、自動車取得税が元々免除されているため、増税分がそのまま価格に上乗せされてしまいます。

◇冷蔵庫、洗濯機

冷蔵庫や洗濯機は、テレビやパソコンに比べ商品の入れ替えサイクルが遅く、エアコンのように季節性もないため、大幅なモデルチェンジがない限り年間の価格は安定していると言えます。7〜8年使用している方は増税前に買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

このように、増税前の「駆け込み消費」には、高価で値崩れしにくい商品がお勧めです。
前回の増税では「駆け込み消費」のピークとも言える3月に比べ、増税後の4月以降に客足が遠かないよう大幅な値下げが行われ、結果的に高値で買ってしまったパターンも見受けられましたので注意しましょう。

高価な商品ではありませんが、洗剤やトイレットペーパー等の長期間保存できる日用品や、度数が安定している方であれば、コンタクトレンズの買いだめもお勧めです。
食料品については、現在「軽減税率」の導入が検討されています。ニュースや新聞に注意して、どのような税率が採用されるのか注目しましょう。

 

あとがき


いかがでしょうか。
消費税増税は私たちの生活に直結するものですので、増税前にしっかり購入計画を立てることが大切です。
今回は、「消費税増税で気をつけておきたい4つのポイント」をお届け致しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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